皆さんはQUALIA(クオリア)というネットワークビジネスをご存じですか?
クオリアは「NMNサプリメント」や「ヒト臍帯血管細胞成長因子美容液」などスキンケアとサプリメントといった商材を扱う企業です。販売に際してネットワークビジネスプランという報酬型の営業を行っているのですが、結論から言うと悪名高いマルチ商法ビジネスとなっています。
この記事は、QUALIA(クオリア)というネットワークビジネスがマルチ商法ビジネスであることが分かったので、その注意喚起を目的とする内容となります。
詳しい実態やその商法に加え、ネット上に上がっている口コミ・評判も紹介していくので、是非最後までご確認下さい。
目次
クオリアとはどんなサービス?
QUALIA(クオリア)はスキンケアやサプリなどの商材を扱う企業です。
2021年3月にプレオープンを果たして、7ヶ月でおよそ2万人という会員がいると宣伝しています。
代表的な商品は以下の通りです。
商品名 | 内容 | 取扱商品 |
---|---|---|
BELLEQUAGE | ヒト臍帯血幹細胞順化培養液配合 | 化粧水 美容液 クリーム |
NMN DIOSA | NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)配合 | サプリメント |
TOTAL CARE | オーガニック | シャンプー トリートメント ボディーソープ 歯磨き粉 |
企業情報
企業名 | 株式会社 QUALIA(クオリア) |
設立 | 2020年(令和2年)12月2日 |
本社 | 大阪府大阪市中央区本町2-6-5 ベアーレ本町ビル4階 |
代表 | 神農 晶 |
売上 | 1億円(2020年度) |
事業内容 | 化粧品、健康食品の販売 |
アリックス・ジャパンという会社との関係
クオリアの代表を勤める神農晶氏に加えて、表には記載していないですが取締役員である菅野歩氏、菅野良美氏、寺口泰海氏といったクオリアの運営に携わっている上層部は、アリックス・ジャパン(ARIIX)という同じ形態の会社出身という共通点があります。
このアリックス・ジャパンという会社、アメリカに本社を持つクオリアよりも大手の似たようなサービスを展開していたのですが、問題となるのは2020年11月20日に消費者庁がアリックス・ジャパンに対して、特定商取引法に基づき、一部業務の9カ月間の停止を命じるとともに、業務改善を指示したことです。
その理由とされているのは以下の3点。
- 勧誘目的等の不明示
- 書面不交付
- 迷惑勧誘
ようは、マルチ商法というサービス形態を十分に説明せず、迷惑行為ともいえる勧誘を繰り返したので、消費者庁から通告を受けたのです。
即ち、アリックス・ジャパンと同じような業務展開をしているクオリアも、業務停止を通告されるようなサービスではないかと怪しまれているのです。
クオリアのサービス形態
上記したようにQUALIA(クオリア)自体は大きな企業であり、それより大きなアリックス・ジャパン(ARIIX)という企業の株分けのようなものだと分かりました。
では、具体的にクオリアはどの様な方法で顧客を増やし、何が問題となっているのでしょうか?
登録料
まず前提として、クオリアの会員になるには満23歳以上というのが条件です。
その上で登録費用として3,000円支払う必要があります。
会員登録後は、ベーシックコースかプレミアムコースを選択することでサービススタートです。
コース | 購入内容 | 初回商品購入費用 |
---|---|---|
ベーシックコース | サプリ1個+化粧品1個 | 33,000円 |
プレミアムコース | サプリ2個+化粧品3個 サプリ3個+化粧品2個 | 99,000円 |
送料(880円)も支払う必要があります。
実質最低金額でも、3,000+33,000+800の36,880円が必要となるので、結構な出費です。
年会費
登録料とは別に、会員になると年間3,000円の会費がかかります。
また、登録後は毎月製品を定期購入する必要があり、15,000円(税込16,500円)の商品代金と、880円(税込)の送料をが別途必要です。
年会費3,000円+(定期購入代税込16,500円+送料880円)×12カ月=211,560円
つまり、最低限でも年に21万円もの会費がかかる計算となります。
稼ぎ方
次に、マルチ商法と言われているクオリアの稼ぎ方を紹介していきます。
上記した登録料や年会費を支払いクオリア会員となったら購入した商品を使い、その使い心地などを確認して新たな会員を見つける業務に入るのです。
ここで把握しておきたい点として、「バイナリー」と「ユニレベル」という概念があります。
バイナリーとは本来、二進法のことを指します。
クオリアでは、自分が紹介した人(以降ダウンと表記)を2名配置し、その2名を育てていくことで報酬を得るというシステムです。(3人目からは先の2名どちらかのダウンの下に同じように配置されます。)
ユニレベルとは本来、「単一の」という意味を持ちます。
クオリアでは、あなたが誘った人を第1レベルと呼び、第1レベルの人が新たな人を誘うと、その人はあなたから見れば第2レベルと鼠算式に増えていく形式です。
第2レベルの人がさらに新たな人を誘うと、第3レベルとなり、レベルが繰り返されていくことで、グループを拡大していきます。。
この2つの概念にそれぞれ対応した報酬プランが用意されています。
ベースコミッション
こちらはバイナリーに対応した報酬プランで、バイナリーでは配置した2つのダウンのうち、合計金額の少ない方が一定の金額を満たしたときに報酬が支払われる方式です。
これにより、2名の配置したダウンを交互に育成していく必要が出てきます。
セブンマッチボーナス
もう一つがユニレベルに対応した報酬プランで、自分が直接勧誘したダウンが売上を出せるように育成された場合に支払われる報酬です。
このボーナスはダウンの売上金額ではなく、単一(ユニレベル)で計算する報酬プランであり、最大第7レベルまで報酬が得られます。
マルチ商法は何がキケン?
クオリアの稼ぎ方は、一般にマルチ商法と呼ばれる商法です。
詐欺や警戒すべき商法として度々耳にするマルチ商法という名前ですが、一体、マルチ商法の何がキケンとされているのでしょうか?
実は、マルチ=違法というわけではありません。
違法ではありませんが、ピラミッド型のヒエラルキーを形成することや、新たな参加者の勧誘などの販売展開の方法が違法とされるねずみ講と類似しており、十分に注意すべき商法であることに変わりはないのです。
そもそも、1人から始まるマルチ商法組織が毎月1人ずつ加盟者を参加させられたと仮定した場合も、32か月でほぼ全地球人口が加盟者となる計算になるため、そうそう利益が出る商法ではありません。
クオリアの口コミや評判
クオリアの稼ぎ方がマルチ商法であり、会員となっても簡単に稼ぐことができないというのは上記した通りですが、そもそもクオリアの商品自体どういった評価なのでしょうか?
年間21万円以上の商品価値があるのなら、稼ぐ方法としてではなく商品購入の1方法として評価できるかもしれません。
美容液使ってみた😸
めっちゃトロットロでお肌が潤ってる✨✨
夜塗って、朝手を洗ってもスベスベしてる💖💖
バズる事間違いなし♪#QUALIA#qualia#クオリア#BELLEQUAGE#ベルクアージュ#ヒト臍帯血細胞順化培養液#化粧品#NMN#ニコチンアミドモノヌクレオチド#DIOSA#diosa pic.twitter.com/v5FpJTOiXD
— 綾波 葵 (@aoiayanami) February 1, 2021
知り合いがクオリアという化粧品売買のビジネス勧誘されたらしい
まだ最初ら辺だから儲かるみたいな事を言って勧誘するらしいよ笑めっちゃ品質良いとか言うけどちょっとの量で8000円もするしマツキヨの方が上等て聞いた訳
— 紅 (@FFFFskyli) April 5, 2023
商品自体を評価している口コミはいくつかありましたが、やはり値段の高さと勧誘の怪しさが目立つようです。
上記のマツキヨの方が上等な商品を取り扱っているという点は気になる所、わざわざ高い金額を払って会員になる必要性は感じられません。
【まとめ】クオリアのマルチ商法は儲からない
この記事では、QUALIA(クオリア)というネットワークビジネスがどのようなものか、マルチ商法が稼ぎ方としてどれだけ危険かを口コミや評判を含めて解説しました。
調べていく中でクオリアの稼ぎ方は、決して楽に利益が出せれるような内容ではないこと。
違法とは言えないものの、違法と判断されている商法に限りなく近いシステムであることが分かりました。
商品に対してのポジティブな口コミや、完全な詐欺商材というわけではないことを考慮しても、安易に手をだすべきサービスではありません。
知人や親族からの勧誘であっても、安易に登録しない様注意しましょう。